放電の深度とサイクル

 
Delphi 

リチウムイオン充電池については常に関心を持ち、気になったらすぐに調べております。

ノートPCへ常に ACアダプターを繋いでおくと急速にバッテリーの劣化を招く事は経験から知っています。

これは少し電圧が下がるとすぐに満充電されるため、熱による劣化だと思っていました。
(リチウムイオン充電池は高熱に弱く、充電中は発熱するため)

その他にもしかしたら浅い充放電(90%や 95%ぐらいから 100%までの充電を繰り返す)も劣化の原因じゃないかと思い、調べてみるとやっぱりそうだった。

放電の深度とサイクル

How to Prolong Lithium-based Batteries – Battery University というサイトで放電深度と放電サイクルの関係を調べており、上図がその結果です。
※容量が 70%以上ある状態の回数

100% DoD / 300-500 というのは 0%まで使ってから充電した場合、300-500回使える
10% Dod / 3750-4700 というのは 90%まで使ってから充電した場合、3750-4700回使える

こんな感じの表です。一見すると 10%使ってから充電すると沢山使えそうですが、トータルでどれぐらい使えるかで考えないといけませんので、「放電深度x放電サイクル」を計算して比べてみます。

 100% DoD  300 – 500
 50% DoD   600 – 750
 25% DoD   500 – 625
 10% DoD   375 – 470

上記の計算により、電池に優しい(長持ちする)のは 50%, 25%, 100%, 10% の順になりそうです。

つまり、浅い充放電を繰り返したり、使い切ってから充電するのは電池に優しくない。理想は電池の残りが 40-50% 程度になったら充電する。

こんな感じの結果でしょうか。